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BESIGN SHOPについて

ザックとビザインの出会い

ビザイン(以下「私」)がZACKと出会ったのは、2006年の夏、ロンドンのトッテナム・コート・ロードにあった雑貨屋さんで買った1個の灰皿でした。ちょうど滞在していたシェアハウスに、灰皿がなくて、1つ欲しいなと思っていたところだったので、急場をしのぐにしては少しだけ高くつくモノでしたが、しっかりしていて、もちろんかっこよくて、旅の途中だったものですから、半分お土産を買うような気分で、「うん、これなら思い出になるし、道中もずっと使えるな。」と自分に言い訳をして買ったものです。その時、「やっぱりこっち(イギリス)は、灰皿1つ取ってもカッコイイなあ。」と思った記憶があります。今となってはドイツ・デザインだったわけですが。

3カ月ほどロンドンに滞在した後、オックスフォードにいた知人の奨めでパリとミラノのインテリア・デザイン関連の展示会を回って帰ることにしたのですが、なんとちょうどその展示会にZACKも出展していたのです。しかも2つとも。パリの「メゾン・エ・オブジェ(Maison&Objet)」とミラノの「マチェフ(MACEF)」というヨーロッパのインテリア・雑貨業界を代表するようなエキシビションでしたが、これも今となってみればZACKは毎年どちらの展示会にも出展していたわけですが、当時の私は「お、またいた。奇遇ですね。」なんて、のんきな挨拶したような気がします。その時に対応してくれたのが、今もビザインとの窓口になってくれている営業担当重役のアルネ・フルーリッヒ氏です。

当時の日本でのZACKの流通状況は、いくつかの商社の取り扱いで大手の百貨店や通販会社に販売の実績はあるものの、定価も決まっていなかったので値段もまちまち。各店で取り扱われているアイテムにも偏りがあって、ZACKの持つ世界観が十分伝え切れておらず、せっかくの豊富なラインナップという強みが活かされていない状況にありました。
また、日本語でのホームページすらありませんでしたから、エンドユーザーである需要家、消費者に向けた情報もほとんどなく、おそらく、ヨーロッパに住んでいた、旅行で買ってきたなどという方以外で、ZACKをご存知だった人というは、ほとんどいなかったのではないかと思います。

そこで、日本市場を横断的に調整して、定価を決めたり取扱店をサポートしたり、またエンドユーザーに向けては、しっかりと情報を発信したりして、ZACKとしてのブランディングを行っていけるような、「ZACK JAPAN」のような存在がいないと、日本はなかなか難しいと思うよ。という話をしたところ「それならお前がやってくれよ。」ということで、2007年9月に、ビザイン株式会社としてZACK社と日本地区におけるオフィシャルエージェントの契約をするに至りました。

日本でのZACKの流通

翌2008年の6月に、東京・有明のビッグサイトで行われた「インテリアライフスタイル」という展示会に、ZACKとして日本で初めて出展し、大変なご好評をいただくとともに、多くのお取扱店様、お取り扱いをご検討されているお客様と一度にお会いすることができました。この時、プロの目利きであるバイヤー様たちのメガネにかなうブランドであるという、日本市場における可能性を十分感じたのと同時に、いくつかの課題も浮き上がってきました。
 それは日本特有の流通システムに起因するものであったり、法律や制度に対応しなければならない部分もあったのですが、一番大きな問題は自前の流通網が整備されていないことでした。

通常、小売店は馴染みのいくつかの卸売業者と付き合いがあって、そこから仕入れを行うわけですが、小売店に目利きがあるのと同様に、卸売する側にも事情があります。すると、例えば小売店側が「ZACKのAとBという商品が欲しい」と言った時に、問屋さんが「うちはZACKのAはやってるけど、Bはやってません。BはZACKのものではなく、同じような値段でC社のDという商品があるのですが、そちらはいかがですか?C社のDなら在庫があるのですぐに出荷できますよ。」などということが往々にして起こりうるのです。

これは卸売業者の側からすると当然のことなのですが、ZACKの側からすると、「本来のお客様(消費者、小売店)が欲しいと言ってくれているのに、 お届け出来ない!」ということになってしまいます。特に日本の場合、キッチン用品はキッチン用品専門の商社、ステイショナリーは文具問屋、浴室周りのグッズはそれ専門の、、、とカテゴリーによって卸売業界が分かれていることが多いので、いろいろなカテゴリーを横断的に揃えているZACKのラインナップに対応できないケースがとても多かったのです。そこで翌年の2009年からビザイン自らがお客様の要望に基づいて、「ZACKの製品ならなんでも引いてきますよ」という卸売業務を始めることになりました。

インテリアライフスタイル展の様子
自社での卸売とアウトレット

さて、自社で卸売を始めると、今度は自社内での課題も出てきました。ZACKの商品も多くの商品と同じように6個セット、12個セットというようなロットでパッケージされているのですが、ZACKのような高価格帯の商品の場合、チェーン展開しているような大手は別として、普通の雑貨屋さんですと、よほどの回転する商品でない限り、1つの商品につき6個も12個も買ってはくれません。品ぞろえを増やすためには、なるべく少量でなるべく多くの種類の商品を仕入れたいわけです。そういったニーズに応えるべく、ビザインとしては「どのアイテムでも1個からご注文できますよ」ということにしました。

ところが、順調にお取扱店様が増えて、そのご注文に応じて6個買っては1個出し、12個買っては1個出し、としているうちに、ZACKには500近いアイテムがありますから、当然のことながら、あっという間に社内が在庫で溢れてしまうようになりました。もちろん、卸売を始めた以上、「在庫があってすぐ出荷できますよ」というのは強みにもなりますから、そういう状況は望むところでもあるわけですが、当時の販売ペースですとどうしても在庫が増加するペースの方が上回ってしまい、もうちょっとなんとかならないものかと思うようになりました。

そうこうしているうちに、ZACKは年に2回ほど新作を発表すると上で書きましたが、新作がリリースされると、ほぼ同じ数のアイテムが次のシーズンで「廃番」となります。メーカーが廃番とした商品は、もう定番商品としてはお客様に紹介することができません。小売店側としては、追加注文のできなくなった廃番商品は、あまり取り扱いたくないのです。そして、ビザインも廃番アイテムの処分に窮することになりました。

「なんとかもう少し在庫を回転させる販路はないものか」、「廃番となったアイテムの在庫を処分できるような販路はないものか」と悩んだ結果、「自前でアウトレットショップを持とう。」という考えに至りました。
 自社で小売をするということは、ZACKのお客様でもあるお取扱店様のネットショップなどと競合してしまう可能性もありますから、正直なところ、若干躊躇していた部分があります。しかしながら、社内的な在庫や、廃番アイテムの問題もさることながら、一方で、一般の消費者の方から「もっといろんなアイテムを国内で買えるようにして欲しい」と言ったご要望をいただくことが重なって、ZACKを専門に扱うショップを用意することは、ZACK本来のエンドユーザーである消費者の方々にも喜んでもらえることなのではないか、というプラスの面にも気づくようになったのです。

卸売事業に関する写真
ビザインショップの開店

2010年4月1日の夜半に、ビザインショップはなんとかオープンにこぎつけました。開店当日はまだデザインもショッピングカートのテンプレートほとんどそのまま、商品の説明文も十分に入っておらず、本当に「とりあえず開店」しただけというような状況でした。
 ネットショップの運営など初めてのことだったので、果たして本当にお客さんにサイトを見つけてもらって、本当に買ってもらえるものなのかと疑心暗鬼でスタートしましたが、明くる4月3日、記念すべき初めてのお客様にボトルオープナーを7つもまとめて買っていただくことができました。
奇しくもこの日、父が急逝し、葬儀などで慌ただしいやらショックやらという中、売上のメールが届いた時、「本当に売れた!」と驚いたことを覚えています。

2024年6月現在、スペアパーツ類を含めて715アイテムを販売していますが、そのうち620アイテムほど在庫しています。お取り寄せとなる商品もありますが、現在は平均的に月2回の頻度で、ドイツより航空便にて入荷を行っておりますので、お待ちいただく時間も短くなっています。
 一方でビザインとしては、ZACKのからみで、ヨーロッパなどの展示会に出向くことも多く、新しいブランド、新しいアーティストなどとの出会いもありますので、既存のZACKやPINTDECOR以外にも、まだ日本に入ってきていない、素敵なアイテム、珍しいモノなどを増やしていきたいと考えています。そちらもぜひご期待ください。

まだ不十分なところも多々あると思いますが、今後とも、ZACKともども、このビザインショップを、よろしくお願いいたします。

ビザイン株式会社
代表取締役
佐藤祐太

ビザインショップの倉庫